◇ベトナム国境 東興◇ | ||
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2年ほど前の冬休みに、中国・ベトナム国境を見に行った。
上海はとにかく寒かったので、南の暖かいところに行きたかったのである。
中国ベトナム間の国境の町はいくつもあるが、私が目的地に選んだのは東興という街。 理由は、広西壮族自治区の省都である南寧から長距離バスで数時間で行けるという地の利のためである。 上海から南寧までは寝台車で移動した。この汽車はスピードが速く、約1日半で南寧に着く。 4人用のコンパートメントの同室者はカナダ国籍の中国人のおばさん。 この人は、子供の頃に桂林に住んでいたことがあり、いまでも桂林が大好きで、 途中下車して観光していくように強く勧められた。 しかし、今回の目的地はベトナム国境なので、桂林観光はパス。 桂林付近で汽車から見えた山は、水墨画などでよく見かけるとおりの形をしていた。 2日目の夕方に南寧に到着。南寧は、緑も多く結構きれいな街。 ちゃんとデパートもあり、夜は夜店が出て賑やかだ。ここで1泊することにした。 今の中国は、こういった僻地の省でも、中心都市にはマックもケンタもあり、 高層ビルが建っているのが普通である。 南寧では中級のホテルに泊まったのだが、夜、室内が寒くて参った。 南方だけあって、暖房と言うことにあまり熱心ではない模様。これなら、上海の室内の方がまだ暖かい。 と言うか、中国で冬を暖かく過ごしたいならば、街じゅうどこに行ってもスチーム暖房完備のハルピン あたりに行ったほうがよいのかも知れない。 後にも先にも、ホテルの部屋で寒い思いをしたのはこの南国のホテルでの一度きりである。 東興 翌朝、バスに乗って、ベトナム国境のある東興に向かった。途中から完全な一本道となり、東興の街に入る前に検問があった。 制服警官が乗りこんで来て検査。検問を通過してほどなく、南寧から約4時間程度で東興に到着した。 東興の街 東興は、国境の街らしく、怪しげで、雑然としている。 街には行商に来たベトナム人のおばさんが三角形の麦藁帽をかぶって野菜や偽ブランドの化粧品などを売っている。 ベトナム人は、この街までは比較的自由に出入りできるらしい。 ベトナムから野菜を売りに来ているおばさん達 長距離バスターミナルから国境までは少し距離があったので、自転車式の人力車に乗って国境ゲートに向かう。 ゲートは、ごちゃごちゃした街の中にあり、言われなければそれと気づかないくらい街に溶け込んでいる。 中国側国境事務所 本当はベトナム側に行ってみたかったが、事前にビザを取っていなかったので、国境は越えられない。 ちなみに、現在ベトナムは15日以内なら日本人はノービザでもOKだが、それは空路で入る場合だけで、 陸路の国境は今でもビザが必要である。 もっとも、中国・ベトナム国境は腐敗がひどく、国境事務所の役人に金を掴ませれば、 ビザがなくても短時間ならベトナム側に行くことができるらしい。 ただこれは、トラブルの可能性が猛烈に高いので、やめておいた。 こんなところで拘置所など入ったら、食中毒になること間違いなしである。 おとなしく国境の川を眺めるだけにしておいた。 国境の橋。左側が中国、右側がベトナム。 国境を見ると言う当初の目的は達成できたので、雑然とした東興の街には泊まらず、 この日のうちに北海に行くことにした。北海まではバスで5時間程度。 東興を出たところの検問所で、往路と同様に警察官が乗り込んできて、 乗客一人一人の顔を覗き込むように検査していく。 と、ちょうど私の隣に座っていた子供づれの女性が、ベトナム人密入国者の疑いをかけられたようだった。 確かに、ベトナムぽい顔をしているし、子供づれというのもいかにも密入国にふさわしい。 警官の尋問が始まった。 それにしても、国境の警官は口調が荒っぽい。 警官: どこから来た。 女性1: ○○。(広西自治区内のどこかの地名だと思う) 警官: どこの○○。 女性1: △△の○○。 警官: どこに行く。 女性1: ○○に帰るんだよ! (ここで、女性1の連れらしき女性2が登場) 女性2: 身分証みせてやりなよ。 (女性1、身分証を取り出す。警官これを見て、とたんに口調が柔らかくなり、それまでの標準語をやめて土地の言葉で話し始める) 警官: #$%&’&%# (笑) 女性1: >#$%!>#$% (笑) (尋問終わり) ベトナム・東興間の行き来が自由である分、東興から先の中国国内への通行は厳重に監視しているらしい。 ベトナムから見れば、中国は豊かな国であり、不法入国してでも中国に行きたい人が沢山いるのだろう。 北海 北海は経済が発達していると聞いていたが、季節外れのせいか、単なる寂しい街にしか見えなかった。夏は賑やかなのかも知れない。 一応、誰もいない海水浴場を眺めてきた。 北海の砂浜 北海の街があまりに寂しく、気分が落ち込んだので、豊かで賑やかな深センに行くことにした。 深センについては省略。 |
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